HSK3級を受けた話
はじめに
先日(2024年1月21日)にHSK3級を受験してきたので何をしたのかとか、受験までのようすを書きたいと思います。
(2024年3月3日追記)
結果はリスニングと読解は満点、作文は84点で合格でした。
次は4級に向けて頑張ります!
HSKについて
HSKとは
HSKは中国政府教育部(日本の文部科学省に相当)直属の機関である「孔子学院总部/国家汉办」が主催し、中国政府が認定する資格です。(主催団体は、中国政府教育部 孔子学院总部/国家汉办)そのため、HSKの成績報告は、中国国内だけでなく、日本国内、そして世界中で公的証明として活用することができます。
(「 HSKとは | HSK 日本で一番受けられている中国語検定 」より引用)
です。
中国語版のTOEICみたいな感じですかね。TOEICと違って級が分かれていますが。
なんといっても世界で通用するのが良いですよね。
私は哔哩哔哩でHSKというものがあることを知って受けることにしました。
受験日
毎月開催されていて1月前でも受験申込できます。
ときどき2週間前?っだったかぐらいまで申し込みできるときもあります。
受験申し込みはウェブもしくは郵送で申し込めます。
申し込み
私はウェブで申し込みました。
初めての方はアカウント登録から始まります。
アカウント登録で基本情報は入力することになります。
アカウント登録では
- 姓名(成績報告に記載する姓名)
- 普通の漢字の本名です。名字と名前の間のスペースは特にいらないです。
- 姓名(ローマ字)
- 普通のアルファベットのローマ字です。
- 姓名(カナ)
- 生年月日
- 性別
- 国籍&地域
- 「日本-Japan」を選択します。
- 母国語
- 「日本語」を選択します。
- 住所
- 電話番号
を入力する必要があります。
受験会場に入場する際に本人確認があるので本名など間違いがないように注意してください。
申し込みでは
- 希望受験級
- 希望受験地
- 本人写真のデータ(これが成績にのるはずです。)
- 支払い
- クレジットカードや楽天Pay、コンビニ払いが使えます。
を入力します。
- クレジットカードや楽天Pay、コンビニ払いが使えます。
申し込みを完了するとマイページで決済状況などを確認できます。
受験票
ウェブ申し込みの場合は受験票をネットで受け取ることになります。
受験7日前(多少前後したような?)になるとHSK公式ホームページにログインしたあとに見ることができるマイページで受験票のPDFなどを開くことができるようになります。
開始時刻、受験会場についての情報も書いてあるのでしっかり確認しましょう。
受験形態
ペーパーテストのマークシート(听力、読解)/記述(作文)併用式です。(1,2級は作文はありません)
の通りです。
300点満点で6割の180点を取れば合格です。
2. 購入した書籍など
私は
- 「公式過去問集3級2021年度版」(スプリックス出版)
- 「公認テキスト3級改訂版」(スプリックス出版)
- 「HSK公認単語トレーニングアプリ」(スプリックス出版) ※スマホアプリ
- 「合格奪取! 新HSK1~4級 単語トレーニングブック」(外語教学与研究出版/アスク出版)
を購入しました。
これは絶対に買った方が良いです。私は初めてのHSKでしたが、1,2級を受けたことがある方も新しく作文のパートが増えるので買って損はないです。
やった方がきっと安心できます。
読み物、辞書的な物として購入しました。単語も書いてありますが文法書として使用しました。
分からないことがあったときに便利です。
スマホで各級の単語の勉強を行えます。各級でお金がかかるのでそこは注意ですがそこまで高くないです。
電車などの短い時間で確認できるのでよかったです。
継続的にアップデートもされていて、いずれきたるHSK7~9級用は別アプリとして既にリリースされています。
試しにのぞいたらこんな単語も覚えるのかとおもしろかったです。
4級を目指しているのでこれを買いました。
ただ級ごとに分かれていないので、3級以下を受験する際はこの単語は何級だ?と手間がかかるのであまりお勧めはしません。
私は今回は使いませんでしたが内容は充実していると感じたので今度4級を受ける際にこれで勉強しようと思っています。
4級を受ける方におすすめだと思います。
3. どんなことを勉強したか
12月上旬にTOEICで目標としていた点数を取得できていたことが分かったので前々から受けたかった中国語の方も試験を受けたいなということで、
(事前にHSK1,2級の過去問で満点/満点近くをとれていたので)3級を1月に受けることにしました。
4級を受けなかったのは覚えている単語が4級にあきらか足りないからと、2,3月の忙しさが分からないのでまず1月までの期間で受かれるであろう級をターゲットとしたからです。
とはいえ3級はまだ受かっているかはわかりませんが…
12月
申し込みしてしばらくは忙しかったのでこれといった勉強はできていませんでした。
聞く面では哔哩哔哩で中国人の直播回放や视频を中国語字幕を付けて見ていました。
自分の知っているゲーム配信なども良いと思います。ただ用語が難しくなるのでHSK3級の観点ではしっかりとした勉強までは行かないかもです。
雑談はいろんな人がやっているので聞きやすい人を探すといいと思います。
半端なく速い人も入ればゆっくりで私のような初学者にも聞き取りやすい人もいます。
いつか音と漢字が結びつくようになりたいですね。
ただ哔哩哔哩は中国全土で使用されるので普通话ではなく粤语とかで話している人もいます。
そこは普通话で話している人にしてください。HSKは普通话です。発音が全然違います。
私の所感では多くは普通话なので大丈夫だと思います。
粤语などはそう動画のタイトルやプロフィールなどに書いてある場合が多いのでもしであっても見分けはつくと思います。
中旬はインフルに罹患していたので死んでいました。
下旬からお正月は帰省していて空き時間で公式テキストを読みました。
2週間前
アプリで単語を覚えることに本腰を入れ始めました。
特に作文の穴埋めで書けるように漢字の形も思い出せるように丁寧に見ました。
※一応試験問題にはピンインは書かれています。
テキストはお正月の時期に前半はしっかりやりましたが中盤から後半は少し流しながら読んでしまった部分も多いです。
練習問題でできているかの確認はしっかりやりました。ここはやったほうがいいと思います。
1週間前
2日前まで体調不良だったのでそこまで根を詰めてはやっていません。
過去問が5回分あるので、取り組める日に1日1回で3回やって、前日に4,5回の読解・作文を行って听力は答えを見ながら聞きました。
過去問的には読解は満点/満点近くでしたが、リスニングが少し聞き取れないときがあったり、作文の入れ替え問題が分からない所があったりしました。
間違えたリスニングは再度聞いてその単語が聞きとれるように覚えたり、作文で間違えた文法を集中的に覚えました。
読解と作文は見直しなしで半分ぐらい時間が余っていたので安心して本番に臨むことにしました。
4. 当日のこと
入場まで
試験会場まで雨だったので折り畳み傘で行きました。
試験開始時間が午後で開始1時間弱前に会場についたところ準備中で玄関からの待機列で待ちました。
午前もHSKの試験が行われていたようなのでそれの片づけやお昼休憩だったのだと思います。
待機中に受験番号ごとにどの会議室かが書かれている紙を貰うので入場がはじまったらその会議室に向かいます。
試験開始まで
会場は貸会議室だったのでトイレが非常に少なかったので会場の入室の前にトイレは済ませました。(会場の人も混むため先に行くようアナウンスしていました。)
入室する際には身分証明証と受験票を提示して本人確認を行います。マスクもその時は外します。
中に入ったら自分の受験番号の席に着席する必要があるので注意してください。好きな席には座れません。
試験開始までは外に出られますが、入室する際は再度確認があるので身分証と受験票は持っていく必要があります。
試験に関するアナウンスがあった後にも身分証を机の上に置くように言われて再度の軽い本人確認があります。
次に試験開始までの間に解答用紙上部の本人情報を記入します。
「中国語名」を除く全て記入する必要があるので気を付けてください。マークの左に数字も記入しなければなりません。
このとき数字の欄がだいぶ小さいのでとがった鉛筆があるとよいです。解答用紙が思ったより小さいです。
開始時間が近づくと監督官さんが巡回して書いていない人に書くよう促してくれていましたが、 各番号が受験票にしか記載されていないので書き忘れてスマホを切っているとウェブの人は受験票から書き写すのがぎりぎりになりかねないので、
忘れないか、受験票は紙で印刷して持っていくといいと思います。
毎回巡回して注意してくれるとも限らないので。
時計や筆記用具以外の飲料などはしまってください。卓上に注意の紙とチラシがあるのでそれもしまいます。
試験中
3パートはそれぞれで取り組む時間が定められており、それ以外の時間にそのページを見たり解いてはなりません。
听力は終了後5分間ほどマークの時間がありますができれば初めからマークしておいた方が次への余裕が生まれるので良いと思います。
読解はその時間はないので時間内に全てマークしてください。
作文は簡体字と繁体字のどちらかで統一している必要があります。混じる人は中々いないと思いますが、間違えて日本の漢字を書いていないかは見直した方がいいです。
私も過去問を解いて丸付けをしていたら日本語の漢字で書いてしまっている所がありました。
試験後
試験後枚数確認が終わったら帰宅することができます。
毎回かは分かりませんが、私が受けたときは同じ建物の上階層でHSK公式のネット授業クラスを体験で15分ほど受けられるという催しがやっていました。
4,5級を目標にしているクラスのようで試しに行ってみました。
中国本土のHSKから派遣された中国人の方が2名いらっしゃってパワーポイントを使いながら分かりやすく教えてくださいました。
いままでは個別だったそうなのですが、春から集団クラスも開講するようです。
LINE登録すると入会費が無料のキャンペーンなどもあったので、HSK受験後時間があるならぜひ行ってみるとよいと思います。
受講の相談以外にも留学の相談なども受け付けてくれます。
お二人ともとてもフレンドリーにやさしくみんなに接していました。
もちろん中国語ネイティブのお二人でしたが日本語も話していらっしゃったので安心してください。
結果の時期
今回は旧正月が挟まるので遅くなる層です。中国本土で採点されるそうなので気長に待ちましょう。
マイページの予定では2月28の発送予定でした。ネットはおそらくそれより早い?と思いますがもともと1か月かかるのであまり変わらなそうです。
(2024年3月3日追記)
結果は1月21日に来ました。
マイページの受験の詳細を押すと成績照会のリンクがあります。
マイページ上では2月28日予定のままだったので詳細を開かないと分からなかったので注意です。
おわりに
日本人は読解パートはおそらく多くの方ができると思います。
听力や作文は中国語に触れたことが歩かないか、普段から接しているかがだいぶアドに関わってくると思いました。
色々書きましたが試験の流れとか使った書籍とか参考になれば幸いです。
まとめ
info
3級は作文があります!
簡体字を書けるようになりましょう!
info
当日は貸会議室が多いようです。
トイレが少ないので注意しましょう!
info
ウェブの方は受験票がマイページに表示されるのは遅め。
warn
受験票から各種情報を写すときはマークだけでなく数字も忘れずに書く!
受験票を印刷しておくとなにかあったとき楽です。
warn
同日に午前も午後も受ける人は、エナジーゼリーや軽くエネルギーをとれる食べ物があるとよいと思います。
長丁場になります。
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アカウントに登録した本名が身分証明証と同じこと要確認!
会場に入室できません。
alert
他の試験パートの問題に取り組んではならない!
失格になってしまいます。